こじまのかべ打ち

こじまが話したいことを書き書きしてます。

考えることはだいたいアニメが教えてくれた

こんにちは。こじまです。

 

毎度言っていることですが1週間がものすごい早さで過ぎていきます。

最近はレジュメなど文章の推敲を怠りがちで「原因」を「鯨飲」と打っていることに気づかないくらいの誤字パーティー開催中なので、気を引き締めていこうと思います。

 

さて、本題です。

先日いそいそと一人で映画を観てきました。『プロメア』という映画です。

ざっくりいうと突然変異で炎を出せるようになったバーニッシュという人種と消防隊の話です。詳しい映画の内容についてはPVなりホームページなりを観ていただければと思います。(たぶん『ゴーゴーファイブ』や『レスキューフォース』を観たことがある人にはわかりやすい世界観です)

f:id:u_w_wanna-next:20190531115627j:plain

©︎TRIGGE

youtu.be

promare-movie.com

結論から言うとはちゃめちゃにおもしろかったし、いろいろ考えた映画でした。 ストーリーの快活さや劇中音楽の使い方や声優の演技などすごく良かったです。絶対もう一回は劇場で観たいし、円盤も買おうと思いました。

(作品に関わった監督や俳優をはじめ、全スタッフのみなさま素晴らしい作品をありがとうございます…!)

 

まぁ、おもしろかったこと・よかったことはダラダラ書いても仕方ないので"考えた"部分について書こうと思います。

 

『プロメア』を鑑賞しながら、最近のアニメに扱われるキーワードに「同じ"ヒト"なのに」があるなーと考えてました。

『プロメア』のほかに例を挙げるなら地球人と地球から火星に移住した元地球人の争いを描く『アルドノア・ゼロ』やバトルものではないけれど陸の人間と海の人間が対立する場面がある『凪のあすから』、漫画原作があるものなら見た目は人だけど実は人でない"ヒト"が主人公の『亜人』や『東京喰種』などなど。挙げ始めるとキリがないのですが、わたしが思う代表格はこのあたりかなと。(今挙げた作品は最後にリンクを貼ってます。よろしければ、あらすじだけでも読んでもらえれば)

 

どの作品も「"ヒト"なのに」をメインに据えているわけではないと思いますが、共通しているキーワードに感じます。

『プロメア』に話を戻しますが、マイノリティであるバーニッシュの人々は発火能力があることでマジョリティの"普通"の人々から危険だと思われてバーニッシュであることを隠して生きることを強いられていること、そして"ヒト"として扱われないことに放火という攻撃をもって意を唱える急進派バーニッシュ集団のマッドバーニッシュがいること。

 

「あー、この縮図は現実のどこかで見たことがあるぞー」という気分になります。

 

「見た目は同じ"ヒト"なのになぜ"ヒト"してみてくれないのか」、「"普通"の人々と同じ生活をしてはいけない理由はどこにあるのか」は今まで"普通"の人々が視界にいれてこなかったマイノリティの存在が多く見えてき始めた現在において考える必要性があるのではないでしょうか。

 

そして、マイノリティをマイノリティとして自分とは別枠で括って切り離してしまうことも。

 

そしてもう一つ、『プロメア』を観て感じた「現在の縮図だー」は社会の透明な声の裏に潜む利益享受を目論む存在かなと。あんまり作品中のこの存在について述べるとネタバレになるので割愛しますが、ようは社会のなかで透明な存在であるバーニッシュを踏み台にして自分の利益を享受しようとする存在、バーニッシュに寄り添っているようで実は異なる目的がある存在ですかね。

 

これ、絶対今のマイノリティをはじめとする様々な訴えを起こしている"純粋な"人々の中に紛れ込んでいる気がします。わたしはその存在は議論が先へ進まない一因だとひっそりと考えています。(まぁ、"純粋な訴え"というのも何ぞやという話にはなりますが…そもそも訴えができること自体もある意味、強権者でもあるわけで…ごにょごにょごにょ)

 

すごく文章で表現することが難しいのですが、『プロメア』を観て理想を追いかけていると知らないうちにその集団に潜む気味の悪い流れに取り込まれてしまうことを端々で感じたというか、なんというか。別に理想を追いかけることが悪いわけではないんですけどね。

具体的に今のわたしで表現するなら「わたしのスタンスは"フェミニスト"として表現できるけれども"フェミニスト"という言葉でそのスタンスであることを自称したくない」 という感じですかね…

自分の立場が対峙している別の立場の理論に打ち勝ちたいわけではないし、わたしが利益を欲しいわけではないし。難しいです…笑

そうした気味の悪い流れによって"みんな"が幸せになる社会を描くための航海図作りである学術の議論もただの殴り合いの喧嘩に成り下がることもあるのではないかと思いました。(例えば先日の上野千鶴子の祝辞から発展する議論とか…)

 

うーむ。あんまり深掘りすると後ろから刺されそうなので、ここらにしておきます。笑

とりあえず『プロメア』、物語としておすすめです!

 

それでは!

 

 

www.aldnoahzero.com

nagiasu.jp

www.ajin.net

youngjump.jp