こじまのかべ打ち

こじまが話したいことを書き書きしてます。

ジェンダー企画に疲れています。

こんにちは。こじまです。

 

やるべきことはいっぱいありますが、ちょっと一区切りがつけそうです。

というか6月がもう半ばという事実が怖いです。2020年半分終わっちゃうじゃないですか!笑

 

さてさて、今日はちょっと前に話題(?)になっていた「美術館女子」について思うところを書こうと思います。

 書きたいことはいっぱいあるのに体が一つしかないものでもどかしいです。

(体って分裂しないですかね。笑)

 

↓「美術館女子」企画サイト

www.yomiuri.co.jp

 

わたしはネットでこの企画記事を読んでまず思ったのが「え、見にくい」でした。笑

美術に関することをPRしていくうえでこの見難さは致命的なのではと思いました。

 

そんな表面的なことはさておきです。

 SNSを中心に笑えるくらいに非難轟々で、なかなか擁護している声が見当たりませんでした。

 

この企画が目的としていることもわからなくもないですが、わたしとしては腑に落ちないなと。

納得いかないポイントとしては"美術館女子"というカテゴライズ"映え"の扱い方です。

 

"美術館女子"のカテゴライズについてですがまず「は?」です。

○○女子とか△△男子とかよく見かけますが、この呼称はどちらかというと今までどちらかの性別が独占(寡占?)的で入り込めなかったジャンルに足を突っ込みやすくするために生まれ出した呼称だと思っていたので、目的意図が読み取れません。

 

展示作品の傾向によって、訪れる男女比は異なると思いますが、美術館に足を運ぶ女性が圧倒的に少ないなんてことはないと思っています。

だからこそ、なぜあえてこの呼称を持ち出そうと思ったのかがよくわかりませんでした。

少しずつ新しい価値観も参入するようになってきたこのご時世にガソリンをぶちまけにくるのは、なかなかチャレンジングな行為だなと感じました。笑

 

カテゴライズは個を集団に組み込むことができるけれども、個と集団の境界線をはっきりされることにもなるので条件を満たさないものは弾き出すので発展や可能性などを狭めてしまう気がします。

そのへんのカテゴライズの弊害については『レミーのおいしいレストラン』と『ズートピア』をぜひとも観てほしいところです。

youtu.be

youtu.be

この2作品はカテゴライズということを考えるうえで、めちゃめちゃ参考になるとこじまは思っています!

(あと話は逸れるのですが、ディズニー作品は"上書き"が本当に上手いなと。いい意味でも悪い意味でも)

 

次に"映え"の扱い方についてです。

 

確かに現状として「美術館行こうよー!」と誘っても絵画をはじめとした美術作品に興味のない子には断られることはままある事です。なので"映え"を前面に押し出すことで、これまで訪れなかった来館者が増えることもよくわかります。

 

それが1番よくわかるのが"映え"スポットとしても認識され、来場者が途切れない金沢21世紀美術館ではないでしょうか。

あそこは"映え"感性に比重を置いて「美術館にいる私」が大切な人よくいう芸術感性が刺激されることに比重を置いて「芸術作品」が大切な人が入り乱れている空間だと思いました。(よくいう芸術感性の定義についてはここでは割愛します。ここでは美術館によく行く人ってイメージくらいに捉えてもらえたら)

 

なんだか「美術館女子」の企画は「"高尚な"芸術は"映え"にもなるという価値観」と「"高尚な"美術の世界に触れ感性を養おうの価値観」のすり合わせがよくわからないまま進んで、一方的に"映え"の価値観を貶めただけな気がします。

 

"映え"の感性だって、美しいと感じる感性の一つだとこじまは思います。

"映え"は時々他人に迷惑をかけるところがクローズアップされがちですが、どの価値観だって行き過ぎは迷惑でしかないので"映え"だけを悪者にするのはいかがなものかと。

(本音をいうと、あまり"映え"の感性は得意ではないですが…笑)

 

もう美術館が高尚なものとか、"映え"スポットだと思っている人は一度でいいから『ブルーピリオド』を読んでほしい。

afternoon.kodansha.co.jp

 

なんなら2巻の美術館で「買付けごっこ」をするシーンだけでもいいから読んでくれ。

以下その抜粋です。

 ©️講談社・山口つばさ『ブルーピリオド』2巻・p74〜77

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というか「芸術は生活必需品じゃない」と思っている人にも『ブルーピリオド』は読んでほしいです。でも実際にそう思っている人はなかなか漫画を読んでもらえないのが口惜しいですね。

 

あとは『ブルーピリオド』については個人的におもしろかった記事もここで共有しておこうと思います。

 

nlab.itmedia.co.jp

gendai.ismedia.jp

 

なんだかだんだん『ブルーピリオド』の宣伝と化してきました。笑

 

これは余談ですがこじまは『ブルーピリオド』にハマりすぎて電子版と紙媒体の両方で既刊のすべてを持っています。(デジタルで読むのとアナログで読むと感触が違うんですよ!と言っておく)

 

それでは!